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フォーミュラリについて
当院では2026年1月より院内フォーミュラリの運用を開始しました。
フォーミュラリとは
フォーミュラリとは「医療機関における最も有効で経済的な医薬品の使用方針」を意味するものとして用いられています。
・標準的な薬剤使用で対応できる患者さんに対して使用する医薬品の推奨リストです。
・フォーミュラリは原則として、診療ガイドラインに基づいて作成され、
各医薬品の効果や相互作用、禁忌、費用対効果、地域や医療機関の特性などを考慮して作成されます。
・フォーミュラリはあくまで推奨であり、最終的な処方判断は医師に委ねられています。

| 目的 | 具体的な仕組み | 期待される効果 |
|---|---|---|
| 適正利用 | 推奨薬とその根拠を明示し、多診療科の医師・薬剤師等が共通認識を持つ 専門領域外においての薬物療法の指針 |
医師間での薬剤のばらつきを減らし、治療の質が安定する |
| 安全性 | 相互作用や代謝経路に配慮し、安全性に優れた薬剤を選定し推奨薬とする | 副作用や相互作用リスクの軽減につながり、安心・安全な薬物療法の提供 |
| 経済性 | 同等効能の薬剤を比較・選定し、コストと効果のバランスを最適化 | メーカーのプロモーションに左右されず、医療費の抑制が期待できる |
フォーミュラリは医療費に配慮しながら、安全で標準的な薬物療法を提供する仕組みです。
単なる採用薬一覧ではなく、質の高い治療を支えるための指針です。
院内フォーミュラリと地域フォーミュラリ
医療機関単位で実施する「院内フォーミュラリ」 に対して、近年では地域の医療関係者が協働して地域レベルでフォーミュラリを作成し、運用している事例が増えており、これを「地域フォーミュラリ」といいます。
地域フォーミュラリは、質の高い薬物療法の提供や医療経済への貢献だけでなく、災害時の備蓄医薬品の一元化や災害時処方の標準化等、災害時対策としての汎用が期待されています。
| 院内フォーミュラリ | 地域フォーミュラリ | |
|---|---|---|
| 範囲 | 一つの医療機関 (医療機関単位) |
地域の複数の医療機関、開業医、保険薬局など (地域単位) |
| 作成者 | 院内の意思や薬剤師 | 地域の医師会、薬剤師会、中核病院 |
| ステークホルダー 意思決定者 |
少ない (病院長、理事長、薬事委員会委員長など) |
多い (開業医、保険薬局、中核病院、地域保険者、自治体など) |
| 難易度 | 易 | 難 |
| 医療経済への貢献 | 小さい | 大きい |
当院ではまず院内フォーミュラリの運用を開始し、標準的な薬物療法のととと医薬品費の適正化を目指します。
地域フォーミュラリは運用しておりませんが、将来的には、地域の先生方とも薬物治療の方向性を共有し、「地域フォーミュラリ」として連携を広げていくことを目指しています。
院内フォーミュラリ導入に伴うお願い
フォーミュラリの導入により、入院中に使用する医薬品を当院推奨薬に変更させていただく場合があります。
退院時には薬剤情報提供書などを通じて変更内容をお伝えいたしますので、趣旨をご理解いただけますと幸いです。
地域全体で安全で効率的な薬物治療を進めるため、今後ともご協力をお願いいたします。
院内フォーミュラリ一覧